4.9.11

STORY
非行少年や不登校児の更生施設として全国に知れわたる、愛知県美浜町の戸塚ヨットスクール。そこには、家庭や学校では、手に負えなくなった、全国の少年少女たちが、送りこまれ、日夜激しいスパルタ式ヨット訓練に励んでいるのだった。そして今日もまた、一人の少年が、はるばる東京から送りこまれて来た。少年の名は俊平(辻野幸一)。入校初日、校長(伊東四朗)のキックやパンチを食らい、檻の中にぶち込まれても、反抗を全く止めない手強い奴。「まるでウルフやなぁ」校長が思わずつぶやいた。俊平は、もはや"人"の心を失った、凶暴凶悪な"狼(ウルフ)"なのだ。入校前の俊平は、一日中部屋に閉じこもり、更には父親(平田昭彦)を絞め殺す寸前にまで、家庭内暴力が悪化していた。何不自由しない裕福な家庭に育ちながら、何が彼をそこまで追い詰めてしまったのか。嫌々ながらも、訓練をスタートさせた俊平。壮絶なシゴキに耐えられず、裸で逃げ出した夜…。突然の仲間の死…。そして卒業してしまった仲間"アッコ"(横田ひとみ)への淡い恋心。さまざまな経験を積んだ俊平は、壮大な大海原に浮かぶ小さなヨットの上で、再び"人"に戻ることが出来るのだろうか…。Twitter「つぶやく」ボタン