4.9.20

-DVD(3/2レンタル4/4セル)発売決定!!-

伝説の“封印映画”が、あなたの心を突き刺す。
訓練生また死ぬ!体罰殺人か!
日本中を震撼させた戸塚ヨットスクール事件。
その真実が、いま明らかに。
出演:伊東四朗 辻野幸一 平田昭彦 小山明子 牟田悌三 原ひさ子
監督:西河克己(「伊豆の踊子」「潮騒」)
製作:天尾完次(「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」「トラック野郎」)

【執念の映画―スパルタの海―】
ノンフィクション作家上之郷利昭の戸塚ヨットスクールルポタージュ「スパルタの海」を原作に、東宝東和が制作したのが映画「スパルタの海」だ。プロデューサーは東映で石井輝男監督「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」など数々の傑作エログロ映画を量産した奇才天尾完次。監督は吉永小百合主演「伊豆の踊り子」などを世に送り出した青春映画の巨匠西河克己。主演の戸塚校長を演じるのはコメディアン“ベンジャミン伊東”として当時から既にお茶の間の人気者だった伊東四朗。

1983年6月、所謂"戸塚ヨットスクール事件"によって、戸塚校長らが傷害致死容疑で逮捕される。“反戸塚ヨット”一色の世論に押されて、東宝東和は封切り目前にもかかわらず上映を中止してしまう。この事件以降スクール及び戸塚宏は"悪"の象徴となり、日本の教育現場から“体罰”が消えていく事となる。以来20年以上“ゆとり教育”“体罰反対”の世の中で、この映画の“封印”が解かれることは決して無かった。

しかし、2005年スパルタの海管理委員会が東宝東和から権利を買い取りビデオ化。スクールHPや校長の講演会など、主に関係者に販売され、2007年には特集上映などの小規模公開が実現する。本格的な全国ロードショーは今回が初となり、実に28年の時を経て"完全解禁"となる。



企画当初、天尾は原作者の上之郷の案内で、監督の西河らとともに実際にスクールを訪れて長期の泊り込み取材を行なっている。その際、想像を遥かに超えた壮絶なスパルタ式訓練と虚ろな情緒障害児の姿を目のあたりにして、驚きとともに猛烈な“危機感”に襲われたという。また、実際に訓練生が立ちなおる様を目撃し、マスコミから発信される“戸塚ヨット像”が必ずしも全てでは無い事も確信したという。この映画に対する“使命感”と“執念”は益々強固なものとなっていった。東映の社員でありながら他社で企画を進める、枠組みを超えた試みもその表れだろう。しかも、企画スタートの時点で既に“死亡事故”が起こっていた事を考えると、その勇気と心意気は流石としか言いようが無い。“当るモノ”への俊敏な嗅覚は正に“活動屋天尾”である。また、この時、西河監督は不登校と家庭内暴力の問題児だった実の息子さんを、不慮の交通事故で亡くしている。監督のこの作品に対する思い入れは、計り知れないものであっただろう。


"実録路線志向"の天尾と“青春ドラマ志向”の西河。伊東四朗の“怪演”と“初々しい若手アイドル”。ドラマでありながら、ロケ地やエキストラの多くが“ホンモノ”という、異様な迫力の臨場感。そこに“映画職人”たちの、非の打ち所の無い“娯楽的演出力”が加わり、最後まで飽きることなく一気に物語は疾走する。“感動”と“混乱”、“偶然”と“必然”がない交ぜになり渾然一体となって襲い掛かる、実にパワフル且つ奇妙、そして心地良い世界観を持った最高のエンターテインメントだ。
上之郷、西河、天尾他スタッフ、伊東四朗をはじめとする役者陣。それぞれ志向は違えど、異様なほどの“使命感”と“執念”を持って作り上げられたこの作品が、封印されてしまったのは、さぞかし無念であっただろう。マスコミや世論によって“時代の怪物”にされてしまった戸塚宏本人もまた然りである。残念ながら、上之郷利昭、西河克己、天尾完次、平田昭彦、原ひさ子、牟田悌三と、他界されてる方も多く、時の流れを感じざるを得ない…。


学級崩壊、引きこもり、無差別殺人…。いまだ深刻な問題を抱える平成日本。
28年の時を経てようやく日の目を見る“執念”の映画「スパルタの海」は、現代の人々の目にどう映るのだろうか…。


配給・宣伝:アルバトロス・フィルム
http://www.albatros-film.com/index.html
TEL:03-3549-2700 FAX:03-3549-2705
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